初詣や旅行などの時に、ついつい引いてしまうのがおみくじですよね。「大吉だった!」「凶だった・・・」と一喜一憂しちゃったりして、とっても楽しいおみくじですが、正しい順番ってちゃんと知っていますか?
「小吉と吉ってどっちが良いの?」「末吉って結局何?」なんて思った事ありますよね。大大吉や末大吉、半吉や平など順番が分からないおみくじもあるんです。
また、恋愛とか学問とか色々と内容が書いてありますが「待ち人って誰?」「恋愛と縁談って違う?」なんて疑問に思う事もあったり。
なんとなくおみくじを引いているけどちゃんと理解していない人って多いと思います。今回はおみくじの公式の内容、順番と末大吉、半吉、平などの珍しいおみくじについて解説して行きます!
おみくじの公式内容
おみくじには色々な種類の内容が書かれていますよね。難しい言葉で書いてあったりして意味がよく分からない、って方も多いんじゃないでしょうか?
そんなあなたにおみくじの各項目の意味や内容を一気に紹介しますね!
- 待人・・・人生を良い方向に導いてくれる人
- 走り人・・・失踪した人
- 抱え人・・・使用人
- 恋愛・・・恋愛に関わる事
- 縁談…結婚に関わる事や相手
- 出産…出産に関わる事
- 願事・・・願望
- 失せ物・・・無くした物
- 争奪…争い事
- 商売…商いに関わる事
- 転居…引越し
- 学問…勉強事
- 旅行…旅行に関わる事
- 相場…株式相場
- 方位…方角
- 造作…家を建てる
- 土木・・・家の改築
- 訴訟…裁判
続いて内容を補足する言葉もあります。
- 安し…難なくできる
- よろし・・・良い
- 障りあり・・・都合の悪い事が起こる
- 誠意に答えよ・・・正直に対応しましょう
- 改めかえて・・・一新して
- 訓・・・物事の意味を教え説く
- 向吉・・・良い方に向う
- 凶向吉・・・悪い事の後に良い方に向う
- 出ず・・・出る
- べし・・・~だろう
出産安しだと「出産は難なくできる」って意味になりますね。抱え人は雇用人という意味にもなるそうですよ。
おみくじの公式の順番
神社本庁の公式の順番
大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶
この6種類の物が神社本庁が発表している公式のものです。
神社本庁とは伊勢神宮を本宗と仰ぎ全国8万社の神社を包括する宗教法人の事。
庁と記載されていますが政府の機関では無いんですよ。しかし全国の神社が加入している法人ですので権威としては十分ですね。
おみくじは神社によって種類や順番が違う!
神社本庁の公式6種類以外のおみくじって見たことありませんか?末吉や大凶なんかが入っているおみくじもありますよね。神社によっては12種類のおみくじもあります。
12種類 大吉>吉>中吉>小吉>半吉>末吉>末小吉>凶>小凶>半凶>末凶>大凶
中吉の方が吉より良さそうに感じますが、吉の方が上なんですよね。また末とは「いずれ」という意味があるので、末吉は「いずれ吉になる」という意味です。
これ以外でも神社によっては凶が無いおみくじや、平や半吉、大大吉や末大吉などのあるおみくじもあるんですよ。
関連記事:おみくじの大吉は神社で結ぶ?結ばない?場所の名前や意味を解説!
おみくじの末大吉
おみくじの末大吉がある神社
おみくじの内容で末大吉って聞いたことありますか?そんなの存在するの?って思いますよね。
京都に在る伏見稲荷大社のおみくじに存在するんです!
京都の伏見稲荷大社は古来から『幸福を招く縁起の良い神社』ということで凶がないんです。その分だけ吉のおみくじが多いのですがその数なんと32種類!その中に末大吉があるんですが、大大吉なんていう最高に縁起に良さそうなのもあるんですよ。
末大吉の順番は?
京都の伏見稲荷大社の32種類のおみくじの名称と順番、さらに出る確率まで一気に紹介します!
こちらのおみくじは読み方が難しいのでフリガナを入れます。長くなるのでリストで表示しますね。上から良い順番になっていますよ。
- 大大吉(だいだいきち)6%
- 大吉(だいきち)19%
- 凶後大吉(きょうのちだいきち)3%
- 凶後吉(きょうのちきち)13%
- 末大吉(すえだいきち)10%
- 末吉(すえきち)10%
- 向大吉(むかうだいきち)6%
- 吉(きち)6%
- 中吉(ちゅうきち)3%
- 小吉(しょうきち)3%
- 小凶後吉 (しょうきょうのちきち)3%
- 後吉 (のちきち)3%
- 吉凶未分末大吉(きっきょういまだわからずすえだいきち)3%
- 吉凶不分末吉(きっきょうわかたずすえきち)3%
- 吉凶相半(きっきょうあいなかばず)3%
- 吉凶相交末吉(きっきょうあいまじわりすえきち)3%
- 吉凶相央(きっきょうあいなかばず)3%
あれ?17種類しかないけど?って思いますよね。実は大大吉は2種類、大吉は6種類と同じ名前でも種類が違うんです。伏見稲荷大社のおみくじは番号が付いた棒を引き、引いた番号のおみくじを受け取ります。おみくじの番号が1から32まであるので32種類なんですよ。
ということで末大吉は伏見稲荷大社のおみくじの中で上から5番目に良いってことです!
末大吉の内容
末とは「いずれ」の意味でしたね。ですので末大吉の意味は「いずれ大吉になる」です。
それにしても伏見稲荷大社のおみくじは沢山ありますね。
大大吉は大吉より良いんだろうし、吉や中吉などの内容は分かりますが、その他の凶後大吉とかってちょっとよく分かりませんよね。
以下が内容の説明になります。
- 凶後大吉『努力をすれば凶の後で大吉になる』
- 凶後吉『努力すれば凶の後で吉になる』
- 向大吉『大吉に向かう』
- 小凶後吉『努力をすればちょっとの凶の後で吉になる』
- 吉凶未分末大吉『現状では良いか悪いか分からないが、努力しだいで大吉になる』
- 吉凶不分末吉『末吉だが努力しないと凶になる可能性がある』
- 吉凶相半『吉とも凶とも言えない』
- 吉凶相交末吉『吉と凶が交わっているが努力すれば末吉になる可能性がある』
- 吉凶相央『吉と凶の中間』
上の方は「悪いことがあっても努力をすれば良い方向に変わる」下の方は「努力しないと悪いことがおこるかも」って感じでしょうか。どちらにせよ「現状に甘えず努力をしましょう」って事ですね。
これだけ種類がある中で、大大吉を引いたらきっと最高の1年になりそうですね!
おみくじの半吉
おみくじの半吉のある神社
おみくじの半吉も珍しいですよね?現状で判明している半吉のある神社は以下の通りです。
- 東京都 浅草寺
- 東京都 待乳山聖天
- 東京都 高幡不動尊金剛寺
- 千葉県 成田山新勝寺
- 神奈川県 川崎大師
- 愛知県 熱田神宮
- 愛知県 豊川稲荷
- 奈良県 石上神宮
- 京都府 地主神社
- 京都府 八坂神社
- 京都市 清水寺
- 大阪府 住吉大社
- 兵庫県 西宮神社
- 長野県 善光寺
- 長野県 戸隠神社
- 宮崎県 青島神社
- 岡山県 吉備津神社
結構あるように感じますが、全国の都道府県にあるわけではない、と思うと少ないですね。
半吉の順番
先ほどの公式な順位を再度確認してみましょう。
大吉>中吉>小吉>吉>半吉>末吉>末小吉>凶>小凶>半凶>末凶>大凶
『半吉』は公式では5番目に良いってことですね。吉と末吉の間です。
半吉の内容
おみくじの半吉の意味は「吉と凶が半々」です。
半分良いよって微妙ですね。でもレアなおみくじを引いたって事で幸運なのかもしれませんし、凶などの悪い内容じゃなかったって事でまぁOKとしましょう。
おみくじの平
おみくじの平のある神社
おみくじの平は「たいら」と読みます。現状で判明している平のある神社は以下の通りです。
- 埼玉県 氷川神社
- 栃木県 太平山神社
- 長野県 戸隠神社
- 京都府 下賀茂神社
- 京都府 岩清水八幡宮
- 大阪府 生國魂神社
- 大阪府 住吉大社
- 広島県 厳島神社
- 香川県 金刀比羅宮
- 宮崎県 青島神社
平のある神社は半吉のある神社より少ないですね。しかもほとんどが西側にある感じです。
おみくじの平の順番
平は神社によって順番が異なるんです。ですので数社の例を上げて行きますね。
氷川神社
大吉>吉>吉平>平吉>小吉>末吉>平>凶向吉>凶末吉>初凶末吉>吉凶未分>吉凶相交>凶
ちょうど真ん中で順番は6番目です。
金刀比羅宮
大吉>吉>平>小吉>末吉
こちらもちょうど真ん中で順番は3番目です。
住吉大社
大吉>吉>末吉>平>吉凶相交>凶末吉>凶向吉>凶
順番は4番目です。
他の神社も大体そうですが順番としては真ん中辺りになりますね。
平の内容
おみくじの平の意味は「平穏で穏やかな状態、今を保つのが良い」です。
平という漢字の意味と同じですね。波風が無く凪いだ状態って感じですかね、吉ではないですが安心できる内容です。
平の出る確率は約2%と言われています。そういう意味でも平は良いおみくじだなぁって感じますね。
関連記事:おみくじの縁起物の意味って何?!種類やご利益に保管と処分まで解説!!
おみくじの順番と公式内容のまとめ
おみくじの内容は難しい言葉で書かれていますが、漢字の通りの意味ですので素直に受け取ってくださいね。ただ『待ち人』は「待っている人」という意味ではなく「人生を良い方向に導いてくれる人」という意味です。『恋人との出会い』の意味と勘違いしていた方も居たんじゃないでしょうか。
おみくじの公式な順番は
大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶
でしたね。こちらは神社本庁の公式なものですが、これ以外のおみくじを採用している神社も多くあります。
大吉>吉>中吉>小吉>半吉>末吉>末小吉>凶>小凶>半凶>末凶>大凶
こちらの12種類のおみくじも結構見かけますね。吉の方が中吉よりも順位が上っていうのがポイントでしょうか。結構勘違いされていると思います。
京都の伏見稲荷大社のおみくじの数は32種類もあって、その中には大大吉や末大吉というものもありました。順番は大大吉が1番目で末大吉が5番目でしたね。
末とは「いずれ」の意味なので、末大吉は「いずれ大吉になる」といった内容になります。1年の後半に期待!って所でしょうか(笑)
珍しいおみくじの半吉は吉と末吉の間で、順番は5番目です。意味は「吉と凶が半々」というなんとも微妙な内容ですが、レアなおみくじなので取り敢えずラッキーと思っておきましょう!
おみくじの平も珍しいですね。順番はちょうど真ん中辺りで、意味は「平穏で穏やかな状態、今を保つのが良い」です。ある意味1番安心できる内容だと思いますね。
神社で引くおみくじは沢山の種類があって、吉凶を占う運試しといった楽しいイベントです。しかし最も重要な事は「おみくじの内容をじっくり読む」という事じゃないでしょうか。
大吉や凶などで一喜一憂せず、おみくじの内容を「神様から頂いたメッセージ」だと受け止め、自分の事として感じる事を心がけて行きたいですね。
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